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在日ブラジル人の友人から案内が回ってきたのでお知らせします。私は東京には行けないのですが、「これは他人事ではない!」と思われる方がおられましたら、応援にかけつけてくださいませ。国会に提出するための署名集めもあるようです。「有権者」の声が必要です。
Solidariedade! (連帯を!) 「100 plus 20」 情報ページ より SOS Brasil Commnuity デモ行進の案内 ポルトガル語の告知ページより訳出 わたしたちの主な主張当日は、これらを求めるための署名も集められます。署名はのちほど国会に提出されるとのことです。 サイト・トップページで、このデモ行進を応援するラモス瑠偉さんのインタビュー映像が公開されています。(中盤あたりから日本語で語っています) 100 plus 20 http://www.100plus20.com/ 主催するのは、NPO法人「ABCジャパン」(横浜市鶴見区)。ブラジル人を中心とする外国籍住民が設立・運営する団体です。 活動内容はこちらを参照 http://www.100plus20.com/abcjapan.php ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 現在、日本に31万人のブラジル人が在住しています。近年、定住化傾向が高まっており、永住ビザや日本国籍を取得して、住宅ローンを組んでマイホームを持つ人も増えています。在日ブラジル人顧客セクションを設けて新規市場開拓に乗り出す日本の住宅メーカーも少なからずあると聞きます。 工場で働くブラジル人の大部分が「派遣」です。同じ派遣労働者の中でも、より雇用条件が悪く、しかも不況になれば真っ先に切られるのが外国人。政府も社会も「移住労働者との共生社会の構築」にきちんと向き合ってこなかった日本では、ただでさえさまざまな問題が山積みでした。それがこのような不況下では、本当に深刻な状況になっているようです。 少し歴史をふりかえってみます。1990年に入国管理法が改正され、日系人に定住ビザ取得の門戸が開かれました。時はバブル。全国的な単純労働力の不足を補うのが目的でした。 もう10年以上前のことですが、群馬県大泉町の商工会議所の人に話を聞いたことがあります。大泉町といえば、人口の16%が日系ブラジル人を中心とした外国籍住民という町。 「80年代以降、需要は伸びているのに労働力不足で生産できないという構造不況に陥りはじめた。外国から労働力を招くことで状況を打破しようと考えた。ブラジルにあたって日系人の人材の掘り起こしをした。各企業では、社宅のトイレを洋式に改造するなどいろいろ努力して、受け入れ態勢作りを行った」 というような話でした。 単純労働移民は絶対に受け入れないという政府の建前だけの方針の陰で、日系人受け入れ(「彼らは里帰り者である」という建前論)や外国人研修制度(しばしば奴隷的労働の隠れ蓑に)が進められました。 日系人受け入れについては、「日本人の血を引いているから、日本人と同じだ」という手前勝手な「血の幻想」もあったわけです。しかし受け入れてみたら、文化も習慣も違う人たちだった。言葉も通じない。「顔は日本人だけど中身はガイジンだった。困った!」と、あわてることになった。労働者はただのベンリな「労働力」ではなくて、家族を持ち地域社会で暮らす「生活者」でもあった。デカセギしてすぐ帰るだろうと思っていたら、定住化が進んでいる。子どもたちは育っていく。教育の機会の保障もなしに。さあ、どうする! ・・・という無策な状況がいまの状況なわけです。 他の先進国では、外国籍住民(おとなも子どもも)に無償の語学講習を提供する国も多いと聞きます。公教育の現場では外国籍生徒のための補助教員の手厚い配置なども。 これらのコストは将来のよき納税者・よき市民を、自国のよき理解者を育成するための投資であり、社会の安全保障への投資である、という考えに基づく施策なのだと私は理解しています。しかもこのような先行投資は、シワ寄せが行った先に問題が噴出してからあたふたするよりも、ずっと安上がりなのでは。 「外国人は文句があるなら自分の国に帰れ」という批判の仕方がありますが、問題を生み出している根っ子のところの構造は、国籍など関係なく誰にとっても同じなのではないですか。他人事に捨ておくならば、こんどは自分自身のその足を早晩すくわれかねません。いや、もうとっくにすくわれているのかも・・・。 自民党の「国家戦略本部・日本型移民国家への道プロジェクトチーム」が昨年6月、「1000万人の移民受け入れを目指す」とする政策提言を福田首相(当時)に提出しました。 いますでにここにいる移住労働者たちとの共生社会も築けずに、どう先に進むというのか。日系人とすら共生できずして、「血の幻想」などにはもう逃げ込めない相手とどう共生ができる?と突っ込まずにはいられません。 1月18日のデモ行進に、沿道から温かく熱い応援の声が飛ぶことを願っています。 P.S. いまハヤリのパレードとかなんとか言わずに「デモ行進」、ズバッと呼ぶとこがいいやね。デモンストレーション(示威行動)なんだから、これは。 がんばれ!!
by hyakuishou
| 2009-01-14 10:50
| よの中・ひとの中
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