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先月からずっと風邪ひきだったり仕事がたてこんでいたり、雨続きだったりして、野良仕事は私はサボリっぱなし。ジャガイモの種イモ、はやく植えなくてはなりませぬ。というわけで、きのうは久々のポカポカ陽気に畑へと繰り出してみた。3月5日の啓蟄も過ぎて、人もムシも浮き浮き気分。
この春から新たに畑を1枚借りられることになった。一面を覆う雑草を刈って、片付けて(隅に積んでおいて堆肥化する)、まずは鋤鍬をかけて土を起こす。そのあと、モミガラを混ぜこみながらロータリーをかけて、それから畝を立てる算段。粘土質がかった固い土で、しかも何年か耕作放棄されていたので、最初の土づくりの手間がたいへんだ。まあ、とはいえ、放棄田を畑に変えるのと比べれば、ずっと楽だとは思うけれど。このあたりのような重粘土質の田んぼでは、「ちゃんとした畑になるのには、土づくりに10年はかかるわよー」(近所の農家のおばさん談)だそうで。 借りた畑は、近くの別の集落にある。この集落で耕すのは、はじめてのこと。働いていると、畑のわきを軽トラや犬の散歩で行き来する人たちが、おーいと手を振ってくれる。ここんとこ晴れ間を見ては野良に通っていたヘジさん、すっかり顔なじみになったようだ。「えらいわねー。これ食べて」と、自分とこの畑でもいだミカンを差し入れしてくださる人もいて、「だんなさん、こういう仕事、好きみたいねー。じゃがいも植えるんだって?」とか、ひとしきりおしゃべりしたり。私たちのような新参者の存在を楽しみ、こうして応援してくださるのがうれしい。せっかく借りた畑を草ボーボーにして期待を裏切るようなことにならないようにしなくてはっ。 きょうはまた雨に逆戻り。どこの田んぼも水を満々に貯めて、気の早い農家では来週あたり、もう田植えが始まりそうだ。 (写真・さとみ)
by hyakuishou
| 2009-03-08 17:48
| 野良しごと/山しごと
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