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昨夜晩ごはん食べながらテレビを点けたら、いきなり「日本一高いお米」という言葉が耳に飛び込んできた。先日、我が家のお米を買いに来てくれた地元・鴨川の若いカップルが、「日本一高い米で、」「新潟の、」「テレビで見て、会いに行ってしまった。」という話を聞かせてくれたのだけれど、もしかして、そのお米?
テレビ東京 『いい旅夢気分』 米1俵(玄米60kg)が22万円、完売、て聞こえたのだけど、空耳ではないよね・・・。 もしそうだとして、1kg 3,667円。 精米して1割が糠になるとすると、玄米1俵=白米54kg。 とすると、白米1kg 4,074円。 ふつうのお米の10倍! とんでもない値段だけれど、たぶん手間ひまかけた時間や労力をもとに算出したらこういう数字になった、ということなんだろう。 お茶碗一杯分では、いくらになるだろうか。 以下、このページを参考にした。 茶わん1杯のごはん - 米穀安定供給確保支援機構「米ネット」 茶碗一杯のごはんを150gとすると それに必要なお米は65g、約3,250粒 白米54kg(22万円)が831膳分になるから 1膳 約265円 平均米価では、1膳 約24円 我が家のお米は、白米1kg700円、1膳 約46円。 日本一高いお米、高いか安いか。 ペットボトル飲料や缶コーヒーを毎日飲むことと比較すれば大した値段ではない、とは言えるかもしれない。スターバックスでコーヒー飲むより安いよね。 おいしくなければ売れるはずはないから、購入者の満足度は高いのだろう。「誰が」「どこで」「どんな作り方をしているのか」という、お米の背景にあるストーリーを買う・・・ということでもあるのだと思う。 番組では、田んぼの水苗代から苗取りをしているようすが映し出されていた。稲刈りあとの切り株がそのままになっていたから、不耕起・冬季湛水の方法で米づくりをされているようだ。 ネットで調べてみた。 地元在住の人のブログで米づくりのようすが継続的に紹介されていた。 日本の原風景 ~ふるさと「松之山郷」 トップページの巻頭写真、すごくきれい。まさに「原風景」。 これらのカテゴリー内で紹介されている。 こだわりの米づくり(NO1) こだわりの米づくり(NO2) 「日本一高いお米」の作り手は、戸辺秀治さんとおっしゃるらしい。機械をいっさい使わず手作業のみで、総面積1ha(1町=10反)を作っているようだ。1haを全部手で!これは驚愕。不耕起だからできるのだろうけれど。 ブログの記事で見たかんじでは、田植えや稲刈りには体験参加者が大勢詰めかけるようなので、人手には困らないのかもしれない。しかしそうだとしても、それだけの人数を世話するほうがかえって大変そうだ。(チームプレイが苦手、ひっそりまったり派なわたくしたち・・・) 田の除草には、ジャンボタニシを使っているようだ。収量は1反(10a=1000㎡)あたり6俵ほどらしい。山の棚田のお米としては、すばらしい出来ではないかな。我が家の去年の田んぼみたいに「雨降らない・水無い・水入れてもダダ漏れ」な棚田では、せいぜい4俵が限度といったところ。ちなみに平地の基盤整備済みの圃場では、反収10俵はめずらしくない。 反収6俵かぁ。1俵22万円だから、と思わず電卓を手に・・・(以下自粛。笑) 私は昨夜テレビで見るまで知らなかったのだけど、マスメディアに何度も取り上げられているみたい。テレビや雑誌で見て、「いちど食べてみたい」と関心と食欲をそそられる人は少なからず、なのだろうな。 生産者にとってのメリットを考えるに、借金して大型機械投入して人も雇って大量生産薄利多売でたとえば1万人相手に売るのと、手作業少量生産高価格でたとえば50人に売るのと、いったいどちらがいいのか、という話。もちろん、このような狭い市場は狭すぎて、誰もが目指せるものではないけれど。 私たちも、自給用程度で細々とでいいじゃないか。いや、田んぼ増やそうか。そこらじゅう荒れた耕作放棄地だらけで、近所のお年寄りたちも「うちの田んぼもやってくれないか」と言ってくれてるし。この崩れかけた棚田を全部きれいに復田したら、さぞやきれいだろうなー。いやいや、そんなことやってる時間もお金もない。でも米が売れれば成り立つんじゃないか。そんなん、片手間ではできんよ。じゃあ、最低限の除草剤を使えば可能か。いやいや、「無農薬」というところに価値があるのだから、それじゃあ意味無いでしょ。・・・・・・と、いつも延々ループするのである。 私たちの「無農薬農業」についての考え方は、というと、 次回に続く (そのうちに)
by hyakuishou
| 2009-06-04 10:41
| 農・食・環境
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