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晴天続きのありがたい日和に、4,5日も掛けておけば籾はすっかり乾くだろう。我が家の米びつは、とうとうからっぽ。新米、早く食べたい・・・。 朝早くから働いていたら、「やってるっぺー」と、近所のお年寄りがおやつの梨を下げてやってきた。「ナイフ持ってねぇっか。あたしらなんか、カマで皮剥いて食ったもんだけんどもよぉ、あんたら、そんなまねできねぇだろ」と笑いながら、どっこいしょと畦に腰かけた。「いいのになったじゃんかよ。うん、いいお米だな」。なんだかうれしそうな顔でしばし眺めたあと、またどっこいしょと立ち上がって帰って行った。 すぐわきの道を車や軽トラで通りかかる人たちも、スピードを落として窓から顔出して、「稲刈りかねー」「よい出来だねえ」と声をかけて行く。見知らぬ人なのに、どの顔も、うれしそうだ。 実りと収穫を喜ぶ気持ちは誰もが分かち合えるものなのだよねと、キンモクセイの香りいっぱいの爽やかな秋空の下で、私たちも気持のよい汗を流すのだった。天日干しの風景を懐かしむ思いも、特にお年寄りの方々は抱いてくれるのかもしれない。 「むかしは、見渡す限りずらーっと掛け干しが並んだものよ」と、田んぼの隣にミョウガを採りに来ていた人が言っていた。道をはさんだすぐ下側には、小さな田んぼが幾重にも重なる棚田がずっと下まで広がっている。もう作られずに、二十年近くやぶになったままで。 梨を持ってきてくれたお年寄りは、「こんなんなっちゃって。年寄りばっかで。食べるもん作る人間は、いやしなくなるよ。もう日本は終わりだヨ」と、ひとりごちていた。そして、「あんたらは、がんばりなさいヨ」と、いつも叱咤激励されるのである。はい、精進いたします・・・。 田んぼの足跡図鑑 ヘジさんいわく、きのう、子沢山のキジ一家が稲穂をくわえて大宴会開いていたそうな。 (写真・さとみ)
by hyakuishou
| 2009-09-26 00:25
| 野良しごと/山しごと
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