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朝日新聞夕刊1面の『ニッポン 人・脈・記』で、おととい(1月19日)から「被差別部落はどう変わり、部落の人たちはどんな思いを抱いているのか。各地を歩いた。」という新シリーズ『差別を越えて』が始まっている。
20日の回に登場しまーす、と本人から知らせをいただいて、待ち遠しく今朝が来るのを待っていたのだった。なにせ辺鄙なところにある我が家なので、夕刊は翌日の朝刊と一緒にしか配達されないもんだから。 昨日の連載2回目のタイトルは、『踏み出せば景色変わる』。知らせをくれた川崎那恵(ともえ)さんの、すがすがしい笑顔が紙面に輝いていた。この回では、被差別部落につながる若い世代3人が、それぞれのルーツや部落を語ることを通して、外に向かってつながろう、働きかけようとする姿を記している。 「一人ひとりの人間がいることを伝えたい。それを知れば、簡単に差別なんかできないと思うんです」という那恵さんの言葉に深く頷いた。彼女はこうも語っていた。「部落出身を明かすことは一種の賭けなんです。相手がどんな反応をするかわからない。でも、エイッと踏み出さないと、部落のことをわかってもらえない。そんなザラザラ感が心の中にいつもあります」 踏み出して、見える景色はどう変わったんだろう。今度また会えたときに、ゆっくりお話を聞いてみたい。と、同時に、「踏み出すべきはこっちだ」と強く思った。 差別は差別される側の問題ではなくて差別する側の問題なのだ。差別するから差別がある。どんな人間でも、私も、あらゆる偏見や差別心から自由ではない。けれどいつまでもこの同じ場所に踏み留まり続けてはならないんだ。踏み出さなければ。そして景色を変えなくては。 昨年、大阪府箕面市の北芝という被差別コミュニティをベースに“暮らしづくり活動”に取り組むNPO主催の人権セミナーに招いていただき、ブラジルのファベーラ(スラム)の住民たちによる当事者運動のお話をする機会を得た。その企画づくりを担当した若者グループのおひとりが那恵さんだった。 (朝日新聞の記事の冒頭にある、映画「阿賀に生きる」の上映と講演があったというその場所が、北芝です。) NPO法人 暮らしづくりネットワーク北芝 Teamヤミナベ (若者たちのセミナー企画グループ) 昨年の北芝訪問については、あらためてちゃんと書きたいです。もうすぐ1年になっちゃっうけど・・・。あーうー。 関連記事: 2/28(土)『ファヴェーラの丘』上映会&トークin箕面 解き放て! 人権教育・人権啓発をテーマにビデオを制作販売している「フルーク映像」という会社から、こんな作品が出ている。 ぶらく新世代シリーズ・グローカルに生きる Vol.3『出会いを紡ぐ』川崎那恵・武田緑(2008年) 一部視聴できます。>こちら (武田緑さんも、Teamヤミナベのメンバーのひとり。上の「解き放て!」に登場するのが彼女です) 上のビデオに出てくる写真展は、写真家・後藤勝さんと関西各地の人権団体とのコラボレーションによる巡回展です。 対岸の肖像:BURAKUとのかけ橋 那恵さん緑さんおふたりも登場している。 ふたりの「肖像」は、ギャラリーコーナーからどうぞ。 この巡回展、関東地方には来たことがないそうだ。残念・・・。 朝日新聞の連載第二回にやはり登場する川口泰司さんについても、前述のフルーク映像からビデオが出ている。一部視聴もできます。 部落の心を伝えたいシリーズ第6巻 「差別っていったい何やねん」~歩く水平者宣言・川口泰司(2004年) 上述の「対岸の肖像」にも登場されています。 昨年、北芝に招かれた際、事前にいろいろ調べて勉強したときに、この川口さんのお話をネットで見つけて読みふけってしまったのだった。 人権の広場:2008年バックナンバーのページから、4月・5月・6月の『「差別っていったいなんやねん」~若者からのメッセージ』をぜひ。川口さんの講演の採録です。長いけれど、おすすめ。 こっちは短め。 Be FLAT~選ぶ出会う考える10代の人権情報ネットワーク MEET03「だから部落解放運動は面白い」川口泰司さん 朝日新聞の記事にも川口さんの講演が「まるでお笑い芸人のようだ」とあるように、上のリンク先の語り口もとても軽妙だ。でも、おもろうてやがて哀しき、そして深い。上にあげた「人権の広場」の記事にある、学生時代に付き合っていた彼女の家族から強硬に反対されたというエピソードが哀しい。哀しいのは、反対した家族の姿のほう・・・。「差別はされる側を不幸にしているんじゃない。差別する側を不幸にしている」という川口さんの言葉が、重い。 もう一度書こう。 踏み出すべきはこっちだ。そうじゃない? 川崎那恵さんのブログ 寝た子を起こして、仲良くごはん。 (ブログではお名前を公表されていませんが、ご本人の了承を得て紹介します) 追記: 那恵さんから教えてもらったのだけど、関西版では記事のタイトルは「踏み出せば景色変わる」ではなくて「エイッと一歩 世界広がる」だったそうです。
by hyakuishou
| 2010-01-21 23:59
| よの中・ひとの中
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