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反戦川柳作家・鶴彬(つる あきら) 1909/明治42 - 1938/昭和13 鶴彬は1909年(明治42)、石川県河北郡高松町(現・かほく市)に生まれた。 本名、喜多一二(きた かつじ)。 作品が反軍的とみなされるなどして、治安維持法違反で2度逮捕拘留された。2度目の逮捕の翌年、勾留先の東京・野方署で赤痢に罹患。移送された新宿の豊多摩病院で没した。享年29歳。 暴風と海との恋を見ましたか (16歳の時の句) 鶴彬は日本海を臨む町で生まれ育った。誰もいない砂浜で鉛色の空と海とが出会う場所をひとり凝視する、その後ろ姿が目に浮かぶようだ。感受性豊かな少年は後に反戦詩人となり、そして理不尽な権力に殺された。 物言うのを禁じられた時代に、物を言い続けた人がいた。 物を自由に言える時代に、私たちは口をつぐんではいまいか。 冬には珍しい快晴の空の下で、無数のエチゼンクラゲがゼラチン質の物体と化していた。 ○参考になるサイト/ページ: 鶴彬 - Wikipedia 『鶴彬〜こころの軌跡』ドキュメンタリー映画公式サイト 反戦川柳作家・鶴彬(珠洲たのしい授業の会) ○これまでの記事: 65年目の夏に - 戦場の祖父に届いた軍事郵便 65年目の夏に(2) - ラバウルから還った祖父 写真:さとみ
by hyakuishou
| 2010-08-14 00:12
| よの中・ひとの中
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