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4月以降、長らくご報告が途絶えたままでごめんなさい。
※アマゾンに建設が予定されている巨大水力発電ダム「ベロモンチ水力発電所」建設問題に関する、これまでの記事の一覧> こちら これまでの動き: 発電所とダムの規模について ■アマゾンは「緑の砂漠」なのか? (末尾に水力発電ダム建設反対署名のお願いあり) ■工事入札前夜に「インヂオの日(4/19)」を祝おう 2009年の動き ■アマゾン・巨大水力発電所計画 まとめと続報 2010年4月までの動き ■2010年2月1日:IBAMA(*1)が環境アセスメントを承認。 ■その後、アセスの差し止めをめぐって提訴合戦が続いた。 Ministério Público(*2)が環境アセス承認の差し止めを求めて提訴→差し止め令が出る→政府が差し止め令の停止を求めて反訴→停止令が出る→再び差し止めを求めて提訴→再び差し止め令が出る→再び反訴→ .... と繰り返したあげく、 ■2010年4月20日:差し止め令を無効とする2度目の司法判断が出た ■その日のうちに、発電所経営の独占事業者を決定するための競争入札が実施された。2つのコンソーシアムが応札し、うち「Norte Energiaコンソーシアム」が落札した。 (*1):ブラジル環境・再生可能天然資源院:環境省の下部組織で、ここが環境アセスメントの承認を行う。 (*2):公共省:憲法が保障する権利に反する事案等について市民からの委任を受けて行政訴訟などを行う、3権から独立した機関。 その後の動き: 来年4月に工事着工か? 次にIBAMAが工事着工許可を出してはじめて「工事現場の設営〜工事着工開始」が可能となります。政府は「9月に許可出〜着工」と見込んでいましたが、その時期にIBAMA職員のストライキが長引いた(ベロモンチ問題とは無関係)せいなどもあって、まだ許可は出ていません。現在、政府は「2011年4月には着工、2015年2月に発電所稼動開始」と見込んでいます。 公共省がIBAMAに着工許可申請の却下を申し入れ 2010年2月にIBAMAは環境アセスを承認しましたが、それは「工事着工までに解決せよ」との66項目におよぶ条件付きの暫定的許可でした。2010年10月、公共省は、「条件が遵守されない限り着工許可を出してはならない」との申し入れをIBAMAに対して行いました。 付帯条件としては、発電所建設地とその周辺地域において学校や診療所、上下水道等のインフラを完備することなどがあげられています。 NGO連合が米州機構(OAS)に訴え 2010年11月、5つのNGOが連合して米州機構(OAS)・人権委員会に「発電所建設中止勧告を出してほしい」と訴えました。「発電所の建設によって流域の先住民族の生存権が脅かされるにもかかわらず、ブラジル政府はそれに配慮していない」との理由によるものです。 ○米州機構とは> 米州機構(OAS)概要 - 外務省 職を求めて人びとが押し寄せる インフラ整備が手つかずのまま、建設工事が生み出すことになる雇用機会を求めて、早くも人の波が押し寄せつつあります。今年1月から11月までの求職者数は昨年と比べて615%増となりました。BNDES(経済社会開発国立銀行)は、建設工事に伴って1万8700件の直接的雇用と2万3000件の間接的雇用が発生すると見込んでいます。 そうしてひとつの小都市がジャングルに出現することになります。ですが、それだけの人口を支える都市のインフラ整備は未定のままです。食料の調達は? 下水などの処理は?....周辺の森や河で狩りや漁の圧力が高まり、また河川や地下水は排水で汚染されてしまいかねません。流域に暮らすインヂオの人たちにとって発電所の建設は、直接的にも間接的にも生活環境の重篤な破壊をもたらすと懸念されます。 BNDES(経済社会開発国立銀行)が11億レアルの融資を決定 12月22日、BNDESは、コンソーシアムに対して10億8700万レアル(約530億円)を融資することを決定しました。これは工事現場設営や建設機械等の購入にかかる費用に対する融資とされています。 公共省がBNDES(経済社会開発国立銀行)に質問書を送付 「融資はグリーン・プロトコルに違反」 BNDESの融資決定の報を受けて公共省は12月23日、BNDESに対して17項目の質問書を送付しました。発電所建設がおよぼす社会的・環境的被害を緩和または補償するためにかかるコストや、環境アセス承認時の付帯条件を遵守するためにかかるコストなどについて明らかにするよう求めるとともに、融資を受ける共同企業体が条件を遵守しなかった場合はBNDESとしてどのような立場を取るのか等について公式見解を求めています。 BNDESは2008年に「社会・環境のための議定書(通称:グリーン・プロトコル)」に署名しています。この議定書は、社会環境や自然環境に対して回復不能な損害を与える事業への融資を禁じています。 ○質問書 全17項目は、こちらに(ポルトガル語) MPF questiona BNDES sobre financiamento de Belo Monte - 24/12/2010 (環境NGO「Amigos da Terra - Amazônia Brasileira」サイト内ページ) 最後に明るい話題をひとつ... ライト・ライブリフッド賞を受賞 シングー河流域においてベロモンチ水力発電所反対運動に長年取り組んで来たオーストリア出身のカトリック神父、Erwin Kräutlerが、12月7日、ライト・ライブリフッド賞を受賞しました。 同賞は「もうひとつのノーベル賞」とも称される国際的な賞です。 ○ライト・ライブリフッド賞 - Wikipedia ○The Right Livelihood Award 公式サイト Erwin Kräutler神父紹介ページ ○アマゾン保護と先住民支援を行う日本のNGO: 熱帯森林保護団体(RFJ) ご支援をお願いします!
by hyakuishou
| 2010-12-25 00:00
| アマゾン/先住民
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