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アマゾンは「緑の砂漠」なのか? (末尾に水力発電ダム建設反対署名のお願いあり) 「戦闘も辞さず」 アマゾン先住民たちの抵抗 署名をして下さった方、署名を広げて下さっている方、ありがとうございます。あとはもう「外圧」しか残されていません。引き続きどうかよろしくお願いいたします。 以下、ブラジルの新聞記事やNGO報告などを参考に、これまでの流れと、その後の動きを時系列にまとめました。 9/30:専門家グループが独自のアセスに基づいて計画を批判 40人の専門家グループが独自に実施した社会環境影響調査の結果を発表。先住民コミュニティや自然環境に与える被害は甚大であるとして、建設計画への反対を表明した。調査報告書はFUNAI(国立インヂオ基金 - インヂオの人権保護・支援を担う政府機関)と連邦検察庁にも提出された。 10/26:環境許可提出予定日 この日、IBAMA(イバマ=ブラジル環境・再生可能天然資源院。環境省の下部組織)が環境アセスメントに基づいて開発許可を出すと見込まれていた。このIBAMAの許可がなければ開発に着手できない。(11/13現在、未提出) 10/28:インヂオたちの蜂起、抗議大集会開始 アマゾン・シングー地域にあるカポト-ジャリナ・インヂオ居住区内、ピアラスにおいて、15民族284人のインヂオたちが蜂起して、抗議大集会が開始された。 ここは発電所建設予定地の上流部、シングー河と州幹線道路MT322号線が交差する地点。物流の重要拠点ではあるが橋はなく、トラックなどの車両は、はしけ輸送されている。インヂオたちは、鉱物エネルギー省、環境省、IBAMA、FUNAI、連邦検察庁、それぞれの代表者がここまで出向いて話し合いのテーブルに着かなければ、MT322と河との交差地点を封鎖すると通告していた。 10/29:インヂオ保護の政府機関が建設を承認 FUNAI(国立インヂオ基金)が、インヂオたちの名において建設を承認した。「開発条件を精査した結果、実行可能と判断した」との見解。 10/30:政府が建設工事入札日を告知 政府は、建設工事入札を12/21に実施すると告知。IBAMAが環境許可を10/26に提出するという見込みのもと、政府は当初、工事入札を12/15に予定していた。 11/2:集会の解散と大統領への親書手渡し 政府機関代表者たちは現れず。集会はいったん解散、道路封鎖も解除された。 5人のインヂオ代表者がルラ大統領への親書を手にブラジリアへ発った。発電所建設に反対し、計画見直しを求める内容で、集会に参加した284名の署名が添えられている。 今後、抗議行動はブラジリアへ場所を移して継続されるもよう。 11/3:インターアメリカ地域人権委員会の議題に アメリカ合衆国ワシントンで開催されたインターアメリカ地域人権委員会で、ラテンアメリカ諸国における巨大水力ダム建設をめぐる公聴会が開かれた。ベロモンチ水力発電所建設計画も、人権侵害と自然環境破壊の問題をはらむケースのひとつとして取り上げられた。 11/10:連邦裁判所が事前協議を命じる裁定 連邦裁判所アルタミラ支部(パラ州シングー地域)が「liminar(事前協議)」を命じる司法判断を下した。これはインヂオたちの訴えを受けて検察局が裁判所に提訴していたもの。 インヂオたちは、提訴理由として「水力発電所の影響を受ける人口のうち、わずかな人数の意見しか聞き取りがなされていない」と主張していた。検察側は新たに32ヶ所での公聴会実施を要求した。ちなみに、これまでに行われた公聴会は計4回で、場所は Brasil Novo、Vitoria do Xingu、Altamiraの3ヶ所のみ。 ※liminar:回復不能な損害が生じる可能性があると考えられる開発行為について、人権擁護の観点から、開発許可申請の前に地元住民の同意を得るために行われる協議のこと。 11/11:裁判所の事前協議命令を政府が停止 AGU(Advocacia Geral da União=大統領府訟務部?)が連邦裁判所の事前協議命令を取り消す決定を下した。AGUは、事前協議命令を「司法による不適切で不法な介入だ」と批判。「このような公聴会の実施は、組織の職員に多大な量の業務を要求するものである」との見解を示した。 もし裁判所の事前協議命令が保持されていたなら、今年中の工事入札実施は間に合わなかっただろう。なお、大統領府訟務部がこの決定を出すためには、IBAMAとの協調が不可欠である。 ILO169号条約と憲法231条が命じる先住民の人権擁護 ILO(国際労働機関)の169号条約は、「先住民コミュニティに影響を及ぼし得る全ての開発行為では、コミュニティとの直接の事前協議を公開の場で行わなければならない」と定めている。ブラジルはILO加盟国であり、この169号条約も批准している。またブラジル憲法の第231条においても、同様のことが定められている。 政府は、「インヂオの生活への影響がない場所なので、インヂオには関係のない問題である」との姿勢でいるようです。ブラジル政府は、いま、「成長加速化計画」という国家計画に邁進しています。ベロ・モンチ水力発電所も計画の一部で、2014年稼動開始予定のためには今年中に工事入札を間に合わせなければと必死でいます。 反対運動は、国際世論に訴えていくしか、もはや道がないような状況です。 mixiにアカウントのある方、 熱帯森林保護団体(RFJ)スタッフのブラジル現地からの報告はこちらです。 http://mixi.jp/view_community.pl?id=139409 RFJが、ルラ大統領に計画の撤回を求めるための署名行動を行っています。 署名用紙はRFJのサイトからダウンロードできます。詳細は、こちらをご覧ください。 ベロモンチ水力発電ダムについての緊急報告 http://www.rainforestjp.com/news2009Belomonte.html ベロモンチ水力発電ダム建設計画撤回のための署名にご協力お願いします http://www.rainforestjp.com/news.html インヂオのリーダーたちが、日本での署名運動をとても喜び、「頼んだぞ」と言っているそうです。引き続き、どうかよろしくお願いいたします。
by hyakuishou
| 2009-11-13 04:36
| アマゾン/先住民
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