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●【速報】アマゾン巨大水力発電所:連邦裁判所が差し止め命令
のつづき ルラ大統領はこの司法判断をめぐって、「我々ほどアマゾンの森を心配している者はいない。海外の環境保護団体は口を出すな。ブラジルへ来るな」と怒り心頭で語っています。 ルラ政権下では、Programa de Aceleração do Crescimento - PAC(パッキ/成長加速化計画)と呼ばれる国家計画が押し進められており、ベロモンチ水力発電所建設はその要のひとつです。今年、選挙を控え(大統領、各州知事、連邦上院・下院議員、各州議員の同時選)、労働者党政権の維持・拡大のためには、建設計画の遅れや中止は決して許容できません。(ルラ自身は現在二期目なので出馬せず *ブラジルでは二期を超える再選が禁止) ●PAC公式サイト(英語ページ) また、ルラ大統領の怒りの背景には、世界的著名人が反対に名乗りをあげていることへのいらだちもあります。 映画『アバター』のDVD販売開始に伴い、ジェームズ・キャメロン監督と出演女優シガニー・ウィーバーがプロモーションでブラジルを訪問中です。DVDのプロモーションを海外で行うのは今のところブラジルだけ。というのは、彼らのブラジル訪問には別の目的があるからです。 関連記事 ●アマゾンの森はパンドラ、アマゾンの民はナヴィ? プロモーション行事を終えたふたりは、現在、発電所建設により生活環境の破壊の危機にさらされているアマゾン先住民の村々を視察行脚中です。 キャメロン監督は、先月末にブラジルから帰国後、アマゾン保護とベロモンチ水力発電所建設反対を訴える基金の設立を表明しました。それに先立ち、歌手スティングにも会って相談。スティングは20年前に、やはりアマゾン保護とベロモンチ水力発電所建設反対を訴える世界ツアーをカヤポ族の長老ラオーニと共に行った人です。 「私は二枚目でも美声の持ち主でもない。けれど私は私の映画を、破壊をもたらすこの工事に警鐘を鳴らすために使いたい」 と、キャメロン監督はメディアに対して語っています。 ベロモンチ水力発電所建設計画について、また動きがあり次第、ご報告します。 *下の[Tags.ベロ・モンチ水力発電所]をクリックすると、これまでの関連記事の一覧が表示されます。
by hyakuishou
| 2010-04-15 12:11
| アマゾン/先住民
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