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サントス-サンパウロを結ぶ高速道路の車窓から(4/26) サンパウロ州沿岸部に開けた南米最大の港町サントス市から州都サンパウロ市へ。 海岸を背に、目の前に黒々と立ちはだかるセハ・ド・マールの山肌を、細いリボンのように貼り付く高速道路が上へ上へと車を運んで行く。谷から這いのぼるもやがたちまち視界を包み、白い世界の陰から深い森が原初の姿を垣間見せた。上へ、上へ。そして天空に到る道をのぼり切った途端、いきなりもやは晴れ、目の前に広々とした高原が姿を現すのである。道は、真っすぐに地平線を目指し、やがて遠くにサンパウロの天を刺すビルの群れが見えて来た...。 1500年にポルトガル人が到達したとき、大西洋沿岸部を南北に走る大山脈は深い森林に覆われていた。Mata Atlântica マタ・アトランチカ(大西洋岸森林)と呼ばれる、独自の植生と生態系を持った森林帯である。元の面積は現在の国土の15%を占め、アマゾン熱帯林の4分の1に相当する広さを誇っていた。現サンパウロ州の80%、現リオデジャネイロ州の99%が、かつてこの森に覆われていたという。 セハ・ド・マールは、サンパウロ州沿岸部に残るマタ・アトランチカの一部である。海岸近くから、いきなり700メートル級の壁のような大山脈を駆け上った天空の高原に、サンパウロの町は築かれた。 植民地化が始まり、真っ先に開発の手にさらされたマタ・アトランチカは、いま、元の面積のたった7%が残るに過ぎない。アマゾンもまた、同じ道をたどるのだろうか。 人類の歴史とは、森を切り開き、山を削り、谷や海を埋めて都市や農地を築いて来た歴史である。その過程で、どれだけの先住民族が土地や文化を奪われて来たことだろう。歴史の本をパラパラとめくりながら、「過去には残酷な時代があったのだなあ」と感想をつぶやいてみる。たとえば北海道の大地を旅しながら、アイヌ民族の犠牲の上に都市が築かれた過去を想う。「しかしこれも歴史の必然か」と。 その過去の歴史を、いま、アマゾンで、まさにいま、私たちは現在進行形で目撃している。これもまた歴史の必然に追いやってしまうのか、それとも歴史は新しく作り出して行くものなのか。時間はあまり残されていない...。 関連記事:ベロモンチ水力発電所 シリーズ 写真:さとみ(4/26)
by hyakuishou
| 2010-04-27 11:44
| ブラジル
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