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備忘録としてメモ書き:
昨日(2010年6月20日・日曜)、旧大山小学校体育館にて、「嶺岡牧の過去、現在、未来を語る会」という催しが開かれた。主催したのは、「嶺岡牧から学ぶ会」。 嶺岡牧とは? 嶺岡牧から学ぶ会webサイトより 延喜式に記された「珠師牧馬」にはじまり、中世の里見氏の牧を経て、江戸幕府の直轄四牧の一つとなった「嶺岡牧」。現在の千葉県鴨川市から南房総市に渡って広がる「嶺岡牧」、その面積は1762町歩、周囲の総延長は68㎞(享保年間の牧の数字)という実に広大なものです。 嶺岡牧から学ぶ会とは? 同上webサイトより 現在、「嶺岡牧」の範囲すべてが埋蔵文化財として登録されてはおらず、野馬土手や陣屋跡、馬捕り場など明確な遺構が認識できるところのごく一部が文化財に登録されているに過ぎません。そのため、別荘開発や工場開発等が虫食い状に展開してきており、嶺岡牧の保存が問題になりつつありました。2009年、この嶺岡山の西部に風力発電施設の建設計画が持ち上がり、大型発電用風車の健康被害や環境問題に懸念を持った地域住民の中から、嶺岡山、嶺岡牧を見直す機運が高まり、嶺岡牧から学ぶ会が誕生しました。 --- 【補足】昨年7月に「寝耳に水の風力発電」で、この風力発電建設計画への反対署名の呼びかけをしました。その後のご報告がまだですいませんでした! 結局、この案件に対して補助金は下りず、その後は補助金申請は出されていない模様です。 --- 昨日の会では、牧を記した江戸時代の古い絵図や、昭和42~45年(1967~1970)に撮影されたこの地域の写真の上映・展示もあり、とても興味深かった。 「嶺岡牧から学ぶ会」世話人代表の加藤登紀子さんが主宰する鴨川自然王国の敷地内には、嶺岡牧の馬捕り場の遺構である土手(馬を囲い込むための土手状の高さ2mほどの壁)が残っているそうだ。釜沼集落の長老・キンザさんが語るには、馬捕り場一帯の土手のほとんどは、昭和36年(1961)市のミカン畑開墾事業によりブルドーザーで壊されてしまったという。 この馬捕り場があったという大田代集落は、私たちにとっては、はじめて田を借りて米作りした場所であり、蜂の箱を置かせてもらっている場所のひとつでもある、とても愛着のある場所だ。いつもあおぎ見る木々茂るうっそうとした山々が、牧のあった時代には尾根全体が開けた草地だったとは、想像もつかない。 写真を提供されたのは、茂原市在住の川名年男さん。23歳まで旧丸山町(現南房総市)の大井集落に住んでおられたそうで、その頃に撮影した写真である。嶺岡山系の尾根をはさんで大田代集落のちょうど反対側が大井集落。尾根を走る嶺岡林道から見下ろした大田代の、茅葺き屋根の家々が棚田の合間に立ち並ぶ景色が美しい。私たちの田んぼの“お師匠さん”の家も写っている。屋根が違うだけで、母屋も庭先の牛小屋も今のままだ。 これらの写真は、昨年4月に千葉県酪農のさとで開かれた写真展「かやぶきのある風景」で発表されたもの。そのときたまたま見に行って、とてもよかった記憶があった。また見られてうれしかった。 また会では、客席の地元のご年配の方たちからも昔話が飛び出したりして、とてもよい時間が流れていた。 次回は、「タダで出来るイノシシ対策講習会」。さっそく参加申し込みをした。大田代集落の美しき山の上の田は、稲刈り数日前にイノシシ一家に荒らされて以来、耕作を諦めたまま。現在耕作している場所も、いつ被害が始まるとも限らない。これは切実。 講師は安房猟友会大山支部長であり、嶺岡牧から学ぶ会の会長でもある庄司武雄さん。先日、イノシシを食い倒したそのお肉を下さった人なのだ。荒れた山を管理していくという技術を、山をよく知る人たち(猟師さんとか、炭焼きの長老たちとか、、)から学んでいけたら、と思う。 また、これは前々からの夢だけれど、いつの日か馬を持ちたいとも思っている。和種馬を。昨日の会でジャーナリストの高野孟さんが「馬で地域おこしを」という提言をされていた。家がすぐご近所で同じ組(=町内会)の高野さんとは、グループを作って共同で馬を持とう!という話を以前からしているのだけれど、早く実現したいものだなあ。
by hyakuishou
| 2010-06-21 23:33
| 鴨川・田舎暮らし
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