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農業雑誌を読んでいると、「ぼかし作るなら竹林からはんぺん取って来い」なんてのがよく出てくる。
ぼかしは有機肥料の一種で、油かす(菜種油の搾りかす)や米ぬかなどの材料に水分を加えて発酵させて作るもの。肥料分が富んでいて、かつ、効き方が穏やかな(=ぼかした)のが特徴だ。で、作る際に発酵を助けるくふうとして「はんぺんを加えるといい」という、そのはんぺんとは.... これ↓ 見た目は、カマンベールチーズの皮の表面のところを分厚くしたようなかんじ...と言えばイメージしていただけるだろうか。雑誌には「こうじ菌の一種」と書いてあったけれど、これでごはんをかもしたら甘酒になる...?? この“はんぺん”、積もった枯れ草の下にあり、有機物を分解しながら地面を厚いシートのように覆って発達する。“ひみつの山”は、背丈以上の草で酷い状態だったやぶを1年半前から刈り払って開拓している場所で、特に冷涼な季節など遠目で見ると、まるで誰かが白い布か紙か何かのゴミをそこらじゅうにぶちまけて行ったようなありさまになる。 雑誌記事の「はんぺん取って来い」とは、「ぼかし作りには、その土地土地の土着菌を活用すれば発酵がよりうまくいく。しかもタダ。市販品の微生物資材を買う必要ナシ」という趣旨なのだ。まあ、自然界は菌だらけなので、ヘジさんなどは何も使わずにぼかしを作っているけれど。 発酵は、ほんとうに面白い。 我が家では生ゴミ類は捨てずにすべて堆肥にしている。食べ残しは全く出さない食生活だから、野菜や果物の皮などの非可食部がメインの生ゴミだ。 「2人暮らしにしては大げさな」と思われそうだけど、季節によってはタケノコの皮やソラマメのさやでみるみる一杯に...なんてこともあるわけで。 <作り方> 生ゴミを投入 > 米ぬかを投入 > 蓋をしてバケツをカシャカシャ振る > 米ぬかが生ゴミにまんべんなくまぶされる > バケツが一杯になったら庭のコンポスターに投入 > 生ゴミを投入 > くりかえし バケツの中の生ゴミは、じきにぬか漬けのような酸っぱいような匂いをかもし出す。ぬかをまぶすのだから、まさにぬか漬けなんだけど。なお、バケツの底には枯れ草を少し敷いておく。水分調整/バケツ底の汚れ付着防止/土着菌供給のため。 堆肥作りのコツは、水分コントロールに尽きる。水分が多すぎると、ベットリとしてやたらドブ臭いプディングのようなかたまりになってしまう。このような嫌気性発酵ではゴミの分解があまり進まないので完熟堆肥になりにくい。 その点、乾いた米ぬかは水分を取ってくれるし、米ぬかにもともと着いている菌が発酵を促進してくれる。一石二鳥。そのうちに、“はんぺん”も混ぜてみることにしてみよう。 生ゴミ堆肥は東京でひとり暮らしの時代から、ずっと作り続けてきた。あの頃はアパート暮らしでベランダで。 『図解 ベランダ・庭先でコンパクト堆肥』(藤原 俊六郎, 加藤 哲郎/農文協) >Amazon当該ページ が発行されたばかりの時に著者のおふたりに取材をしたのだが、その際に教えていただいた方法を、さらに自分なりにアレンジして作っていた。 <作り方> ・大きなふた付きバケツを2個用意する。色は太陽熱を吸収する黒が良。 ・水気の吸収のため、バケツの底に鹿沼土を5センチほど敷いておく。 ・園芸用の腐葉土を買って来てベランダに広げて乾かしておく。 ・生ゴミは水気をよく切り、大きなものは小さく刻んでおく。 ・バケツに生ゴミ、生ゴミと同量の腐葉土を投入、よく混ぜる。 ・2個目のバケツが一杯になる頃には、1個目の中身が既に発酵完了、という段取り。 ・発酵完了したものは、そっくりプランターに移して野菜や花などを栽培する。 ・栽培後の土は乾かして再び堆肥作り用に使用する。 ...以上の繰り返し。 私はハツカダイコンやコマツナなどを栽培していた。 循環を体感。 けっこうおもしろい&おいしい。 写真:さとみ
by hyakuishou
| 2010-07-20 23:41
| 農・食・環境
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