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食べてうんこする。生きるって、そういうことさ。―—と、シンプルかつ深遠なるメッセージを日々届けてくれる...かもしれない哲学者・タックなのだった、が、それにしてもまあ、よくうんこすること。あれだけ一日中、草を食べてるんだから、あたりまえなのだけれど。 朝夕、バケツ、チリトリ、ボロかき(金属製の熊手みたいなやつ)を手に、牧をぐるっと回ってボロを回収する。それを積み上げて、堆肥を作っている。水を少しかけたりして湿り気を調整しつつ、乾燥と雨を避けるためにブルーシートで覆っておけば、すぐに発酵が始まって写真のような状態に。 馬のうんこは、つやつやきれいな緑色で、ほじくってみると中味はほとんど草の繊維そのままだ。微細に砕いてほぐした繊維に膨大な数の腸内細菌の死骸&生きたのを混ぜてこねくり回して丸めてある―—馬糞とは、そんなかんじ。 胃袋が4つもある牛のような反芻動物とは違って、馬の消化吸収の効率は相当低い。糞にはつまり繊維質と栄養分がまだたくさん残っているわけだから、堆肥としてはとても良質なものになる。草をそのまま積んでおいてももちろん堆肥にはなるけれど、完熟するまでずっと時間がかかるしね。 タックという生き物を一頭養って、そのあと堆肥も残してくれる。前はやっかいなだけだった雑草だらけの草むらが、なんとも豊かな資源に見えてくるからふしぎだ。 家畜は輸入飼料で養って、糞はほとんど利用せず、作物は輸入原料に依存する化学肥料で栽培する。有機にしても、堆肥の原料の落ち葉まで輸入されている。―—これでは窒素循環が破綻しているのではないかなあ。たとえるならば、太平洋上の小さな島国に、島外から持ち込まれる商品の包装容器ゴミ―空き缶とかペットボトルとかーがあふれかえっているような。 世界の片隅のこの里山で、ささやかにぐるぐると循環させてみたい。 ○関連記事: 落ち葉も輸入?! - セシウム汚染腐葉土のニュースに思うこと(2011-07-31)
by hyakuishou
| 2011-08-21 00:32
| 里山と棚田と馬と
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